あらすじ

高校2年の春、俺のクラスに転入生がやってきた。 黒いヒジャブを纏った彼女の名はファーティマ。UAE・アブダビからやってきた、正真正銘のお嬢様だった。 「ここが日本の学校……思ったより小さいのね」 「この値段? タダみたいなものね」 「運転手はどこ? ……電車? 何それ」 金銭感覚が桁違い。以前のペットは鷹とサルーキ犬。豚肉は食べられないし、1日5回お祈りする。 何もかもが違う——でも、笑った顔だけはやけに眩しかった。 俺は「日本生活サポート係」として、彼女の隣で過ごすことになる。桜、梅雨、花火、紅葉、雪。日本の四季を一緒に体験するうちに、気づけば目で追うようになっていた。 でも、彼女がこの国にいられるのは父親の駐在期間の2年間だけ。 そして彼女の母親は、娘がムスリム以外の男と親しくなることを許さない。 届かない距離、5000キロ。届かない想い、それ以上。 ——それでも俺は、アラビア語を勉強し始めた。 異文化×期限付き×お嬢様ラブコメ、開幕。

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カクヨム
カクヨム2025/12/31
  • 現在の作品砂漠のお嬢様は日本がお気に召さない?