あらすじ
久能 天涯は高校に進学して二ヶ月が過ぎても周囲に馴染めず、ちょっとしたトラブルを切っ掛けに旧校舎に身を潜めていた。
いっそ退学しようかと思っていた矢先、『開かずの非常口』から声が響く。
「それなら……別の学校を紹介しよう。君ならきっと、気に入るはずだ」
返答する間もなく、天涯の体は漆黒に渦巻く扉へと吸い込まれてしまう。
しばらくして目覚めると、見知った世界とは駆け離れた光景が広がっていた。
そこは殺戮行為が肯定され、戦いが日常化した魔界だった。
「ウソだろ!? 元の世界に戻れないのかよ!」
見たこともない化物が徘徊する中、謎の老婆から告げられたのは一つの提案だった。
「死にたくなければ、魔界で唯一の学園にお行きなさい。そこで一年間過ごせれば、どんな願いでも叶うはずだわ」
他に選択肢などない天涯は言われた通りにすると、2000年ぶりに開校した『学園ウルティム』の始業を知らせる鐘が鳴り響く。
これから一年の間、生徒達は互いに殺し合い、最後まで生き残った者が魔王となるのだ。
ぼっちヤンキーは個性的なクラスメイトが集う通称『Fクラス』を率いて、元の世界に戻れるのだろうか…。