あらすじ

古びた公営団地。 そこには「団地一番の嫌われ者」として忌み嫌われる老婆・里子と、一階の軒下に住み着いた火傷跡のある野良猫・マメがいた。 里子はベランダから「汚らわしい!」と罵声を浴びせながらも、新聞紙に包んだ「ちくわ」を投げ落とす。一方のマメは、彼女の罵声の中に、他の誰も気づかない不思議な「嘘の味」を感じていた。 ペット禁止の団地という冷酷なルール、住人たちの執拗な排除運動、そしてマメの体に刻まれた過去の傷。絶望的な距離感で隔てられた三階のベランダと一階の軒下。 激しい嵐が団地を襲う夜、二人の「嘘」で塗り固められた関係は、ある事件をきっかけに衝撃の真実へと加速していく。空から降ってきたのは、餌か、罵倒か、それとも──。 猫の視点で描かれる、切なすぎる「距離」の記録。 嫌われ者の老婆と傷だらけの猫が、世界の悪意からお互いを守り抜く、1万字の感動作。

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カクヨム
カクヨム2025/12/31
  • 現在の作品空から降る嘘、軒下で拾う愛 〜 嫌われ老婆が野良猫にちくわを投げ続けた理由 〜