あらすじ
「リーゼロッテ、君との婚約を破棄する。地味で魔力の色も見えない君は、聖女にふさわしくない」
王城の広間で、第一王子からそう告げられたリーゼロッテ。隣には「聖女の輝き(実はただの発光魔法)」を放つ義妹が微笑んでいた。
リーゼロッテは静かに頷く。「承知いたしました。では、今この瞬間をもって『城の結界維持』業務も終了させていただきます」
彼女が指を鳴らした瞬間、王都を覆っていた不可視の鉄壁が消滅。城内は大パニックに陥る。
慌てる王子たちを尻目に、リーゼロッテの手を取ったのは“氷の魔塔主”と恐れられるアレクセイ公爵だった。
「やっと解放されたか。……待ちくたびれたぞ、私の安眠薬」
これは、正当な評価をされなかった本物の聖女が、不眠症の冷徹魔術師に執着され、甘やかされて幸せになる物語。