あらすじ
下等勇者とは、クソゲー『Hero's Ring』で召喚できる欠点だらけな弱キャラの蔑称だ。
精神不安定キャラ、武器使用不可キャラ、移動制限キャラなど、複数の大きな欠点を抱えている。
ゆえに下等勇者は、強化素材や囮役として……使い捨ての【ゴミ】扱いされるのが一般的だった。
【ゴミ】は一つでもルート選択を間違えると、容易に死ぬ。
そんなゴミに可能性を見出した神々廻文楽は、10年、10万回以上の試行錯誤のすえ、世界で唯一の『Hero's Ring』を完全攻略者となった。誰も成しえなかった偉業を成し遂げたのは、ゴミである下等勇者であったのだ。
クリアした矢先――彼はゲームの世界に巻き込まれてしまう。
地球で人知れず魔王を打つための下等勇者である【ゴミ】として、戦わせられる運命になった。
「このままではゴミとして廃棄させられる。今世も使い捨てられる……」
だが、そう簡単に廃棄されてたまるものか。
この世界のルールは『Hero's Ring』だ、現実の社会ではない。
世界の誰よりも熟知しているゲーム知識を駆使して、ゴミキャラを怪物に変貌させ、このクソゲーをもう一度クリアしてみせる。
魔王を倒して世界を救うとか、死なないように生き残るとか……そんな予定調和のシナリオはどうでもいい。
俺はこのクソゲーのエンドロールに納得していない。
現実になったいま、俺はこのゲームのシナリオを壊してでも、闇落ちエンドを回避する。