あらすじ

勇者ライルは完璧だ。スキル『自動戦闘(オートモード)』により、あらゆる敵を無傷かつ最短で瞬殺する。 だが、その「完璧さ」こそが、この世界を滅ぼす最大のバグだった。 この世界は、高次元の存在が娯楽として消費する「配信番組」。 視聴者が「退屈」を感じ、同時接続数が5,000人を割れば、その瞬間に世界ごとデータ削除(DELETE)される。 故郷を「打ち切り」で失ったモブ・アルトは誓った。二度と何も奪わせないと。 そのために必要なのは、華麗な勝利ではない。泥臭い「苦戦」と「悲劇」だ。 通気口を塞ぎ、退路を断ち、興奮剤で魔物を暴走させる。 勇者を死の淵へ突き落とし、数字(視聴率)を稼ぐ日々。 「ありがとう、アルト。お前がいなければ死んでいた」 何も知らない勇者の信頼が、ナイフのように胸を抉る。 罪悪感と氷砂糖を噛み砕き、モブの俺は今日も世界を「演出」する。

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カクヨム
カクヨム2025/12/31
  • 現在の作品打ち切り予定の異世界で、モブの俺だけが「配信画面」を見ている