あらすじ
千年前、平安の世。
神楽を舞い、里を守ってきた姫・菜垂(ナタレ)は、
民の疑念と恐怖が「妖」を生んだ夜、
従者・玖音(クオン)を庇い、火に葬られた。
生き残った玖音は、姫を蘇らせるため、
鬼と化した里を離れ、
数多の鬼を斬りながら戦い続ける。
やがて、鬼となった里長ジゲンの助力により、
菜垂姫は、この世へと戻された。
だが、待ち受けていたのは、残酷な真実だった。
裏切りを重ねる旅の果て、
仲間は倒れ、
再び、従者は地に伏す。
――この現実に、もう耐えられない。
だから、彼女は選ぶ。
自分を捨て、
異世界を渡ることを。
これは、
身代わりの巫女が、
運命を拒み、再び――歩き出す物語である。