あらすじ
あらすじ(たたき台)
告白が「蜜」に蒸留され、娯楽と鎮静の薬として売買される町がある。聖堂の奥で告白を受ける司祭は、嘘を言えず、直接害も与えられず、自発的な告白しか扱えない。ただ秤で言葉の重さを測り、淡々と瓶に移すだけだ。司祭は毎回、同じ調子で告げる──「あなたの告白には、価値がある」。
相談者たちを前に、司祭は裁かず、慰めもせず、ただ瓶に札を貼る。最後に彼は、誰も座っていない告解席の向こうへ視線を向け、同じ声で言う。「あなたの告白には、価値がある」。その小瓶だけが、なぜか最初から用意されている。