あらすじ
王太子の婚約者である公爵令嬢アリシアは、
聖女リリアへの嫉妬と毒殺未遂の罪を着せられ、断罪・処刑される――はずだった。
しかし処刑の場で、
「彼女は私の命の恩人です」
と聖女本人が告げたことで、物語は大きく歪み始める。
実は聖女の奇跡は不完全な力であり、
その暴走を密かに制御していたのは“悪役令嬢”アリシアだったのだ。
聖女を「国家資産」として扱い、
真実を確かめることすらしなかった王太子と王国。
二人は追われる身となり、
法も王権も届かない《無法都市》へと逃亡する。
一方、聖女を失った王国では奇跡が崩壊し、
王太子は自らの判断ミスに追い詰められていく――。
これは、
断罪された悪役令嬢と、檻から逃げ出した聖女が手を組み、
“都合のいい運命”と王国そのものにざまぁを叩き込む物語。
「聖女は守られるだけの存在?」
「悪役令嬢は踏み台で終わる?」
――いいえ。
彼女たちはもう、誰の物でもない。