あらすじ
裏社会で「死神」と恐れられた極悪非道の掃除屋、佐藤健一。 部下の裏切りによって命を落とした彼が目を覚ますと、そこは真っ白な空間――そして目の前には退屈そうに爪を弄る「神」がいた。
「お前はあまりに悪辣だ。だが、その暴力の才能だけは惜しい。……よって、お前に『強制奉仕』を命じる」
神が下した審判は、異世界の魔王「ゼノン」に憑依し、人間と魔族の戦争を終わらせて平和を築くこと。 成功すれば罪を帳消しにして余生を約束されるが、失敗すれば待っているのは永遠の地獄。 拒否権なし。極悪人による、命懸けの「平和構築」が幕を開ける。
しかし、人間側の王エルヴァンと対峙したとき、健一の凍り付いた心に変化が訪れる。 民のために自らの命すら差し出す王の純粋な覚悟に触れ、男は初めて「守るための暴力」を振るうことを決意した。
「邪魔なゴミを間引くのを禁止とは言われてねえな。むしろ、これが俺の本業だ」
圧倒的な魔王の力と、裏社会で培った冷酷な暗殺技術。 それらを武器に、和平を阻む魔族の軍勢を徹底的に「掃除」する! 元悪党の魔王と、純真すぎる聖王。二人が織りなす、異世界救済ファンタジー。