あらすじ
歴史は、正しく進んでいるとは限らない。
現代の日本で偶然出会った二人の青年は、「時の歪み」を正す書に選ばれ、飛鳥・平安・鎌倉・南北朝・戦国と、日本史の分岐点へと導かれる。
そこには、本来存在しないはずの人物、早すぎる技術、そして歴史を「効率化」しようとする者たちがいた。
血筋を背負い戦う者と、すべてを記録する者。立場の異なる二人は、選択を重ねるたびに、歴史が誰かの犠牲の上に成り立っていることを知っていく。
やがて迎える、天下分け目の戦い。
正しい歴史を取り戻すため、ひとつの名前が書から消える。
これは、歴史を守る物語ではない。
歴史を「進ませる」ために、命を刻む物語。