あらすじ
「あのー、すいません。その魔法、文法が間違ってます。あと発音も訛ってます」
死ぬ間際まで古代文字を解読していた生粋の「言語オタク」は、異世界の貴族の三男・アルス(3歳)に転生した。
剣と魔法の世界!と喜んだのも束の間、アルスはドン引きする。
この世界の住人、魔法の詠唱がヘタクソすぎるのだ。
『偉大なる赤き炎よ、我が敵を……』とか言ってる間に、カップ麺ができちゃうよ! 無駄な形容詞!意味のない反復!
スパゲッティみたいに絡まった非効率な魔術式!
我慢できなくなったアルスは、前世の知識で詠唱を「添削(ハッキング)」してしまった。 結果――ボヤ騒ぎ程度の《火の玉》が、庭を消し飛ばす《戦略級爆撃》に早変わり。コスパ良すぎだろ。 ……うん、ちょっとやりすぎた。でも問題ない。なぜならアルスには、「体内の魔力が空っぽ」という致命的な欠陥があったからだ!
自力じゃ魔法を使えない? 関係ないね。
「あ、そこに浮いてる魔力、使わないなら貰いますね?
あと、あなたが撃ったその魔法、文法書き換えてお返しします」
これは、息をするように魔法の常識をぶっ壊す少年が、
「教え子が規格外すぎて胃が痛い」と嘆くエルフの美少女先生(ポンコツ)や、 「兄貴! 一生ついていきます!」と尻尾を振る獣人たちに囲まれて、
世界中の「言葉(ルール)」を書き換えていく、ドタバタで痛快な冒険譚!