あらすじ
戦略シミュレーションゲームで国家運営を極めた主人公は、自らが設計したゲーム内国家の君主として異世界に転生する。
だが、転生先はゲームそのものではない。
神も歴史も現実に存在する異世界に、
国家運営の設計思想と最低限の管理インターフェースだけが持ち込まれた歪な世界だった。
国は初期状態。法はなく、制度は未整備。それでも彼は知っている――国家を機能させ、勝たせるための「最適解」を。
王として玉座に座った主人公は、英雄譚や救済を否定し、民を「資源」として捉え、感情ではなく法と制度による統治を選び取る。
最初に定めたのは、罰でも権利でもない。「種族・血統・信仰によらず、法に従う者のみを民とする」
という国家の原則だった。
その冷徹な合理性は、種族主義国家との思想的衝突を招き、やがて戦争へと発展していく。
この物語の主人公は戦場に立たない。剣も振るわない。ただ、数字と報告を前に、最小の犠牲で最大の成果を出す判断を下し続ける。
だが、法による統治は人の心を救わない。勝利を重ねるほど、国家は強くなり、王は孤独になっていく。
理想国家の完成と、世界征服。その果てに残るのは秩序か、それとも歪んだ夜か。