あらすじ
「愛なんて、剣筋を鈍らせるだけだ」
かつて魔王に故郷を焼かれ、孤独に「強さ」だけを求めてきた勇者・アルス。
身長178cm、体重86kg。鋼の肉体と、魔導を一切通さない「鉄塊の聖剣」を武器に、彼は一人で魔王を討つ旅に出た。
魔法適性ゼロ、脳筋、ぼっち……。
そんな彼の孤独な旅路は、ある「ポンコツな仲間たち」との出会いで一変する。
・神からの呼び声を聞きながら、極度の猫舌に悶絶する【童貞神官】クライ
・しかめっ面で毒を操るが、愛を知らずに生きてきた【傷だらけの盗賊】シール
・常人の300倍の魔力を持ちながら、筋肉のデータ収集に余念がない【魔法バカ】ルール
「アルス殿、スープが熱いですっ! 助けてください!」
「うるせえ、アタシに触るな! ……後でスープ、冷ましてやるからよ」
「アルス! その大胸筋の収縮データを取らせなさいな!」
孤独だったはずの聖剣は、仲間たちの「愛」という名の熱を帯び、やがて世界を切り裂く青き雷となる。
これは、魔法の使えない勇者が、不器用な仲間たちと「絆」という名の最強魔法を手に入れるまでの物語。
――「天雷一閃」。その一撃は、仲間の想いの重さそのものだ。