あらすじ
何処に向かう訳でもなく、何に追われている訳でもなく、ただただ走り続けていた。ふと足を止めた場所は廃墟と化した邸宅だった。
今にも崩れ落ちそうな邸宅に住む者などいるはずもないと思いながらも扉を開くと、目の前の光景は一変した。
出迎えるようにも現れたオリエンタル系の妖艶な女が笑みを見せる。
興味深そうな目を向けて、事実を告げた。
『あなた……誰に殺されたのかしら?』
その言葉に驚く事はなかった。自分が今置かれている状況は、頭の何処かで理解していた事だ。
『そして……何故、殺されたのかしら?』
感覚を失った体に意識が触れる。
僕という存在を形作るかのように、彼女は僕に『使命』を与えた。