あらすじ
活火山『浅間山』を県境に持つ キャベツの一大産地である北浅間村と日本一の避暑地『信濃沢(しなのざわ)』の共有されていない課題は、実は他の県や同じ県の中での治安の悪さだ。都道府県別の治安ランキングをご存じだろうか?警察庁の統計を基にした調査結果による犯罪遭遇率(人口÷犯罪件数)のランキングで、群馬県は大阪府に次いで全国ワースト二位であり、長野県は逆にベスト十一位である。その群馬県の中でも北浅間村は、南側はゴルフ場や別荘地、キャンプ場、スキー場などのレジャー施設が充実していて、北側は日本有数の温泉地があり人気の観光地でもあるため、刑法犯遭遇率も高い傾向にあると考えられる。一方の信濃沢も治安ランキングの良い長野県の中では、犯罪遭遇率が高い地域である。このような地域で犯罪が発生した際の犯罪捜査においては、県域を跨がる広域での捜査が必要になることがあるが、そのような凶悪犯罪への共同での対応の経験はお互いに少ないようだ。そして、この地域に住み、極めて平和を愛する肥後丈一郎の周りには何故か凶悪犯罪が発生しているのだ。今回は彼に直接の関わりは無いが、やはり彼の周りで事件は起きるようだ。
犯罪者が目につけたのは『富と格差』がもたらす憎悪と妬みの感情、浅間山の北と南の間で繰り広げられる犯罪者達と敏腕刑事達の総力戦の結果はどうなる。また、事件の背景には何と半世紀以上前の事件が関係していて、その結果新たな悲劇が起きる。そして、首謀者は誰なのか?