あらすじ
<追記 2024年7月26日>
最後の章を追加してます。
本編は高校生編、追加は大学生編です。
都市部まで電車で一時間ほどののんびりした街にある私立男子校に通う加藤隆昭(カトウ タカアキ)は、最近ある噂を耳にした。同じクラスの、さわやか系アイドル顔をした元バスケ部のヤツと、加藤の前の席にいる学年トップクラスの秀才が付き合っているらしいという噂。絶対に信じていなかったけど、ある日昼休みの教室に二人がいるのを見てしまった。そして噂は本当だった。
これまで誰とも付き合ったことはなく、胸を焦がすほど誰かを好きになったこともない加藤にとって、恋愛は未知数。が、そんな加藤にも気になる存在がいた。
夏休みの終わり、予備校の帰りに駅のロータリーで同じクラスの鷹藤良和(タカトウ ヨシカズ)が人待ち顔で座っているのに出くわした。予備校帰りで腹が減っていた加藤は鷹藤をファミレスに誘い、スケボーを持っていた彼と近くの公園へ行く。なにげない会話の中で鷹藤が「俺、今日誕生日なんだ」と打ち明けた時の、びっくりするぐらい照れくさそうな顔と、「おめでとう」と伝えた時の照れたような笑顔。そんなことがあった一夜を加藤は忘れられない。
受験が近づく中で二人は同じ大学を志望していたこともあり、それまでつるんでいた仲間達よりも一緒に過ごす時間が増えていく。気持ちの通い合う友人でありながら、他の人にはしないであろうたわいない話ができる間柄であることもお互い認識し始めている。
3月。合格発表も終わり、高校生活最後の早春を過ごす中で鷹藤は、「受験が終わったら言おうと思ってた……」と加藤にある告白をする。
誰かを好きになってみたい17歳と、そんな彼に惹かれる18歳。恋愛未満の男子高校生達の物語。