あらすじ
これは角持つ人々に寄り添う者たちの物語。
1人の天才と、1人の凡才と、1人の少女。
彼らの考える歩み方の物語。
【その角に色を見る】
愛の重い客のところへ向かう彩角師である流水は、酷く陰鬱な気分だった。けれど、その日迎えられた屋敷では、奇妙な雰囲気が漂っていて……。
これは一人の男を中心とした女たちの物語。ほんの少しずつボタンをかけ間違えた物語。
【申す申す、と問ひしこと】
繋角師の勇之助は、今日も誰かの角を繋ぐ。
元通りになった角を見て、微笑む客の姿に心を洗われながらタバコを喫むのだ。
そんな彼の店に、今月三度目の来訪になる少女が折った角を見せにきて、彼は深くため息を吐いた。
【かくて少女は星を編む】
己の角が嫌いな少女・水希は、今年も大好きな彩角師・芙蓉の元へと足を向ける。
己の不恰好な角を彩ってもらうために。
そして、彼女の角を彩るに相応しい名を手に入れるために。
これはそんな少女が、嫌いなものを好きになるまでの、ほんの一幕のお話。
【澪に残るもの】
巷を騒がず彩角師襲撃事件……それに、母が関わっているのではないかと疑念を抱いた水希は、出張中の夫の残した"言葉"を頼りに、犯人特定のため東奔西走する。
・当シリーズは「小説家になろう」にも投稿しています