あらすじ
交通事故で命を落とすはずだった少女・瑞希。
彼女を救ったのは、剣を携えた謎めいた少女――ユリアだった。
その直後、ユリアと姉ルシア、そして瑞希は、
戦乱渦巻く異世界アルカディアへと転移する。
帝国を中心に諸国が覇権を争う大陸。
剣と銃と魔法が交差し、人の命が軽く消える世界。
さらに今、この地では“死者が再び立ち上がる”異変が広がり始めていた。
三人を保護した東部辺境伯の娘・リディアの城館では、
噛まれた者が襲いかかる暴動が発生する。
それは後に、世界を揺るがす災厄の始まりと呼ばれる。
混乱の中、迷いなく剣を振るうユリア。
その戦いぶりは、彼女がただの異世界人ではないことを示していた。
地球へ帰るために。
そして、この世界で生き残るために。
ユリアは戦場に身を置き、やがて軍を率いる立場へと押し上げられていく。
その姿は、六百年前に帝国を救った“勇者”の伝説と重なり、
戦乱の大陸で次第に無視できない存在となっていく。
戦争と政治が渦巻く異世界で、
一人の少女が選び取る未来とは――。