あらすじ
ダンジョンに入った者は、魔力を得る。
そうして“探索者”と呼ばれる人々が、現代社会の一部になっていった。
香月小百合もまた、探索者として登録される。
だが、彼女の魔法は、誰とも違っていた。
敵を倒さない。
派手な術式も使わない。
それでも、ダンジョンは“戻っていく”。
「何もしない」という判断。
「戦わない」という選択。
それは、探索者という仕事の常識を、静かに揺さぶっていく。
幼さと責任の狭間で、
香月小百合は、自分の立ち位置を探し続ける。
これは、最年少探索者が選んだ、
もっとも難しい“一歩”の物語。