あらすじ

売れっ子推理作家・霧島矢一は、新刊パーティーの夜、愛人を客間で刺し殺した。  部屋を荒らし、窓ガラスを割り、強盗致死に見せかける――手順は単純、誤差はない。完全犯罪のはずだった。  だが、十北署に“殺人課(ぼっち課)”として現れた欠伸をして眠そうな女刑事・東雲灯は、凶器でも死因でもなく、最初にこう言う。 「……順番が、変なんです」  ガラスの割れ方。第一発見者の動き。妻を先に心配しない視線。  そして、通話履歴を消した指。  推理作家が得意とする“後付けの一行”は、現実では通用しない。  別解を語った瞬間、彼は犯人ではなく――作者になる。  王手をかけられた覚えのないまま詰む、倒叙ミステリ。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2025/12/26
  • 現在の作品ぼっち課刑事・東雲灯事件録