あらすじ
幽霊が見える女子高校生・**朝倉 澪(あさくら みお)**は、
放課後になると学校近くの古い橋の欄干に座る幽霊を「見る」ことが日課になっていた。
彼は生前の記憶を一切持たず、
自分がなぜそこにいるのかも、名前すらも分からない。
ただ、澪が来ると静かに笑う――それだけの存在。
最初は「珍しい幽霊」だった。
次第に「話し相手」になり、
やがて「会わないと落ち着かない存在」へと変わっていく。
ある日、澪は気づく。
彼の存在が、普通の幽霊とは決定的に違うことに。
身体が、どこかで“まだ生きている”可能性。
彼を消したくない。
この笑顔を、欄干の上だけのものにしたくない。
澪は幽霊の正体と身体を探し始めるが、
そこには事故、罪悪感、そして「生き返ってはいけない理由」が絡んでいた。
――最後に彼が選ぶのは、
幽霊として澪の隣に居続けることか、
それとも、痛みを背負って生き直すことか。