あらすじ

京都で一流のブレイクダンサーを目指す青年、航太朗。ある夜のサイファー中、気づけば彼は、千年前の都・平安京にタイムスリップしていた。  金髪にスウェット姿で五条の町に現れた航太朗は、 「きつねが化けているのか?!」 「雷神の祟りじゃ!」 と騒がれ、あわや捕縛寸前。 だが、追い詰められた彼が咄嗟に繰り出したブレイクダンスの大技、ウィンドミルが、すべてを変える。 「――浄土の遣いだ!」 「いや待て、風車のごとく回る仏では?」 「廻転往生菩薩……名付けてそう呼ぼう」  この世のものとは思えぬ踊りに神がかった力を見出され、やがて航太朗のもとには、病、日照り、貧困...救いを求める貴族や民の相談が次々と持ち込まれるようになる。  時にはウグイスの鳴き声を、時には風の音をビートに、現代の知恵と身体ひとつのダンスで人々の目を誤魔化しながら、なんとか元の時代へ帰る道を探す航太朗。  しかしその先で待っていたのは、 ーー「帝を信じるな」 信仰と権力が絡み合う、宮中に巣食う深い闇だった。 回ることで祈られた、ひとりのブレイクダンサーの平安異聞譚。

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カクヨム
カクヨム2025/12/26
  • 現在の作品平安時代でウィンドミルしたら浄土の遣い認定されて、民から相談が殺到した