あらすじ
異世界に転生して、三年が経った。
俺——元地理教師の田中誠一は、王立図書館の司書として穏やかな第二の人生を送っている。
魔法も使えない。剣も振れない。
ただ、本を読んで、地図を眺めるだけの日々。
でも——ずっと、気になっていたことがある。
この世界の地形は、どこか「見覚えがある」。
転生者は、なぜか「全員日本人」だ。
「魔王」の正体を、誰もまともに説明できない。
——おかしくないか?
ある日、禁書庫の整理を任された。
封印された資料の中に、一枚の古地図があった。
その地図を見た瞬間——俺は、全てを理解した。
三百年生きたエルフの同僚が言う。
「発見しましたか。この世界の——真実を」
知ってしまった者は、どうするべきなのか。
真実を公開するか。それとも、隠し続けるか。
——俺は、教師だ。
答えは、決まっている。