あらすじ
「君は、本当に素直ではないな」
低く抑揚のない声が響く。ユリアーナは驚き、目を瞬かせた。
『素直ではない?ってどういう意味?嫌悪感を抱いたなら、高慢ちきな女だと言えばいいでしょう!?』
「私の部屋に来れば、君が好きな魔術理論の禁書でも出してあげよう。だが、君は私が仕事をしているときでも、こうしてわざわざ顔を出してくれる。それは、君が私に構ってほしいからだろう?」
ラディウスはそう言うと、氷のような表情をわずかに緩め、ユリアーナの耳元に囁くのだったーーー。
『何なのこの甘いトークは、気絶しそうーーー』
どうしても婚約破棄したい悪役令嬢とそんなの彼女を一途に溺愛する王子とのお話しーーー