あらすじ

ホームセンターでレジに立つ宮原かすみは、 宅建資格を目指しながら、静かな日常を送っている。 毎日変わらない買い物かご。 繰り返される「いらっしゃいませ」。 けれど、ある日彼女は気づいてしまう。 ――同じ客が、毎回“少しだけおかしい物”を買っていることに。 南京錠がふたつ。 宛名のない領収書。 同じ住所を示す、違う部屋番号。 それらは事件と呼ぶには小さく、 見過ごそうと思えば見過ごせる違和感だった。 しかし、その違和感の先には 「空き家のはずの部屋にいる、いないはずの誰か」がいた。 正しさを優先すれば、切り捨てられるもの。 優しさを選べば、越えてはいけない線。 不動産の男と、名もない店員の女。 二人は“境界線”の上で、 見ないふりをしないという選択をする。 これは、 日常の裏側で静かに始まり、 誰かの居場所をそっと守るための、暮らしのミステリー。

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エブリスタ
エブリスタ2025/12/23
  • 現在の作品レジ越しの境界線