あらすじ
レンタボルムの立地的に無視できない問題がある。
神話の国シノヴァの隣国であるキルログとの前線基地に近いためだ。
国の防衛のために勝手に駆り出されるのではなく、ギルドの依頼として軍役を数ヶ月引き受ける事になる。
もちろん報酬は一律支払われ、安くはない。
だが、満額受け取ったとしても多様なギルドの仕事の中でも嫌われる仕事なのは間違いないだろう。
死傷率が高く、稼ぎのために昇格欲を出す人間をセーブしている。
そんな中でも活躍し、評価を上げている冒険者は敬われている。
現在、彼、ユーカリはブロンズに位置している。
ということは、アイアンで必要となる軍役を終えている。
次にシルバー昇格を目指しているため、もう一度軍役の期間が必要となる。
「スピード昇格……のためとはいえ、また前線に戻りたいかと問われれば……」
自分の身の安全を考慮すれば、ブロンズのままでいるというのも手だ。
とはいえ、ブロンズの稼ぎは、けして高くはない。
なけなしの金を抱えて不慮の事故に備えられる程の儲けを出せるかと言われるとそんな事はない。
「となるとやはりブロンズの内に誰かとパーティーを組むか、どこかのクランに入れてもらう必要があるな」