あらすじ

目を開けた瞬間、 私の世界には、熊がいた。 白い天井。 消毒液の匂い。 重たい体。 ……病院? そして、 ありえないほど大きな男が、すぐそばにいる。 近い。 でかい。 怖いはずなのに、 なぜか、逃げたいとは思わなかった。 「ナツ、大丈夫か?」 低くて、落ち着いた声。 名前を呼ばれた瞬間、胸の奥がきゅっと鳴る。 「ボールが頭に当たったんだ。タンコブできてる。痛いだろ」 不器用な言葉。 なのに、目は真剣で、優しい。 「ナツは悪くない。悪いのは、ボールだ」 ……ボールに罪をなすりつける人、初めて見た。 記憶はない。 ここがどこかも、 彼が誰かも、わからない。 それなのに。 この人がそばにいるだけで、 胸の奥が、静かに温かい。 強そうな腕。 傷の残る鼻。 鋭いのに、私を見る時だけ柔らかくなる目。 ……私のこと、好きなのかな。 思い出せないのに。 理由は忘れても、心だけ覚えている 私はきっと、また、この人を好きになる 一番、安心できる人

連載情報

ウェブ小説

配信言語
エブリスタ
エブリスタ2025/12/25
  • 現在の作品謎ラブコメ 【コレだけは決定。ナツは俺の隣】熊四兄弟〜私だけが、あなたを知らない〜(次男編)