あらすじ
【起】
歴史学を専攻する大学院生の葵は、第一次世界大戦前のオーストリア=ハンガリー帝国へタイムスリップ転生した。
しかも、没落しかけた華族の美少女令嬢・橘 葵の身体に入ってしまう。
夜会で会った若き軍人・久世朔夜の知性に惹かれるが、葵は朔夜がいずれ戦死することを思い出す。
葵は、朔夜を絶対に死なせないと固く決意する。
【承】
朔夜を戦争に行かせない唯一の方法は、第一次世界大戦そのものを止めること。葵は未来知識を活かして外交官(見習い)になる。
しかし、女性が外交の舞台に立つなど前代未聞の時代。猛反対する父や周囲の嘲笑を乗り越え、英国人外交官アレクの協力も得ながら、葵は外交官として実績を積んでいく。
徐々に朔夜は、葵のまっすぐな姿に、惹かれていく。
【転】
1914年6月28日、サラエボ。
葵は未来の記憶を元に、第一次世界大戦のきっかけとなる、オーストリア=ハンガリー帝国の大公の暗殺(サラエボ事件)計画の全貌を掴んでいた。
朔夜・葵・アレクの連携により、オーストリア=ハンガリー帝国の大公の暗殺(サラエボ事件)と第一次世界大戦の開戦は阻止されたかに見えた。
しかし、暗殺未遂によりオーストリアとセルビアの対立は沸点に達し、史実同様、最後通牒が突きつけられようとする。
しかしここで、暗殺を免れた大公本人が、自分を救った葵に会いたいと言い出す。
【結】
葵は大公と直接対話し、第一次世界大戦がもたらす悲劇を情熱的に説く。その言葉は、大公やアレクを通じて、各国首脳部に伝わってゆく。
最終的にオーストリアとセルビアは和平を結び、世界大戦は回避された。
その後、葵が主戦派に攫われるなどの危機を共に乗り越え、朔夜と葵は、身分と時を越えて結ばれる。