あらすじ
市原涼音は中学一年生の時に色覚に異常があると診断された。それまで天然でそそっかしい子だと思っていた周囲の人の目は「色覚異常」という認識を持って大きく変わり始める。それを機に涼音は夢中になっていた読書にさらに熱中し、弟の真人を除く周囲の人間にやや離れた距離で接するようになった。
中学三年生になった涼音は、ひょんなことから文化祭で催される演劇の脚本執筆を引き受けることになる。脚本探しのために訪れた書店で出会った大学生野崎にアドバイスを貰い、彼のアルバイト先や所属している劇団に出入りするようになる。涼音は野崎のことを意識し始め、文化祭前日に野崎に思いを告白する。色覚異常のために諦めていた夢のことを語るうちに涼音は野崎と共に生きづらさを抱えた世界に少しずつ向き合おうとするのだが……?