あらすじ
神様に力を借りて、怨霊や妖を討伐する術師である雪椿(ゆきつばき)。
神様に気に入られてすぎては神隠しをされる。だから必要以上の交流は禁止されていた。
だから現実離れした美しさの神様に気に入られるわけがないと思っていた。
しかし、ある日。術師は術師の子どもを産ませるために、政略結婚をさせられるという話を聞いてしまった神様は怒気を放った。
「――――そなたにも、子を成すためだけの相手が決まっているのか?」
神隠しの危険を察知した上層部は、神様と引き離されたのだった。
もう術師を続けられていない雪椿は、嫌な婚約者と結婚の話を進められてしまうことになった。
「お前は所詮、子どもを産むだけの女なんだよ」
嫌だ。助けて。私は縋って、口にした。
きれいなきれいな、神様の名前を――――。