あらすじ

訪問リハビリテーションを仕事とする主人公は、毎日さまざまな家を訪ね歩いている。 回復が見込めない患者、言葉を失いつつある人、過去を語りたがらない人。 彼らがリハビリの合間にこぼすのは、病気の話ではなく、誰にも打ち明けなかった人生の「秘密」だった。 主人公は評価も否定もせず、ただ静かに耳を傾ける。 治すことも、救うこともできない仕事だと分かりながら、それでも家を訪ね続けている。 しかしある訪問先で、主人公は思いがけず自分自身の過去を見抜かれる。 かつて病院勤務時代、患者にかけた一言が、その人と家族の選択を歪めてしまったこと。 その後悔から逃げるように、訪問リハビリの仕事を選んだこと。 人の秘密を抱えてきた主人公は、最後の訪問で初めて自分の秘密と向き合う。 回復しないと分かっていても、人は生き方を選び直せるのか。 人生の終盤に立ち会う仕事を通して描かれる、静かで切実な人間の物語。

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カクヨム
カクヨム2025/12/25
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