あらすじ

かつて、私は誰かの名を忘れた。 古書『Liber Nautarum Obscurorum』の余白に記された謎の名「Stella Maris(海の星)」。その導きに従い、私は海図に存在しない霧の小島へと辿り着く。 そこにそびえ立つのは、記憶を喰らう灯台だった。 「光は記憶である。光を守る者は、やがて消える」 前任の灯台守から鍵を受け継いだとき、私の人生は「誰かの帰りを待ち続ける光」へと変貌する。顔のない乗組員、幽霊船の記録、そして鏡から消えていく自分の顔――。 これは、名を捨てて光となった男が綴る、美しくも残酷な追憶の記録。 もしあなたが夜の海で道を見失ったなら、どうかこの名を思い出してほしい。 ※なお「怪奇と幻想」ショートショートコンテスト落選作で幻冬舎に送ったら電話が来たやつ(結局お流れ)の全面改稿版です

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2025/12/25
  • 現在の作品深淵図書館の収蔵目録――幻想ショートショート集その光を見たら、名前を失う――記憶と幻影を巡る、美しき短編集。