あらすじ

その島国には、二人の王が立つ。 北には、神の意志を至高とする龍王が。 南には、人の武を尊ぶ獅子王が。 南部、獅子王の娘である咲はその晩、降嫁先の屋敷を追われることになる。 理由もわからず竹林を駆けながら、咲は自らの死に場所を探していた。 獅子王家の血液には、幻獣金獅子を従える力がある。金獅子はその強靭さで、人を圧倒する存在だ。 それゆえ獅子王家の者たちは、「その血を一滴たりとも敵に渡してはならぬ。捕らわれる前に血の残らぬ方法で自害せよ」と言い含められて育つのだ。 とうとう命を捨てかけた時。 咲をこの世に引き止めたのは、弟王子の従者である浦部春臣だった。 そして彼は咲に告げたのだ。 「獅子王は崩御した。王子の生死も定かではない。金獅子を従え国を守ることができるのはもう、あなただけなのかもしれない」と。 二人きり、互いだけを頼りに始まる逃亡生活。 やがて咲と春臣の間には主従を越えた絆が生まれるのだが、運命は非情にも二人を切り裂いて……。

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カクヨム
カクヨム2025/12/25
  • 現在の作品獅子王家の最後の姫