あらすじ

気軽な気持ちでとある実験施設の人体実験に参加してしまった男。 その実験とはクローンへの記憶の移植。 100回のうち何度死を体験できるかの実験の中、男以外の参加者は狂っていく。 そして、クローン作成前に他の参加者は全員自決してしまった。 そんな中、男だけは死を他人事のように感じてしまい、実感の湧かぬまま99回目の死を迎える。 最後の100回目の死を迎える時、初めて次の自分は生き残ることを意識してしまい、死の恐怖を覚える。 今まで終わってしまった自分はまるでテレビの電源が停電で切れる時のように簡単に、そして突然に記憶が途切れていた。 男は死とはそういうものだと101回目の自分に伝える。 「だから、好きなように生きろ! 今死んでも後悔がないように! 好き勝手に生きろ!」 「死はスイッチが落ちるように途切れる」 だからこそ、途切れそうな命を“繋ぐ側”に回りたい——それが101回目の結論。 101回目の男は記憶をモニターに投影したあとに施設を後にした。 「とりあえず、医大、目指してみるか」 ここはどこかの未来。遠いかもしれないし、近いかもしれない。そんな未来のお話。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2025/12/24
  • 現在の作品ハロー、101回目の俺