あらすじ

桃熊みつの配信に、ほどよい距離感で通い続ける既存リスナーの彼。 Vtuber文化を深く理解し、配信の空気や暗黙のルールを大切にしながら、いつも穏やかに配信を支えていた。 そんな彼には、ひとつだけ配信上のネタとして続けてきた小さな願望がある。 「グリズリーだから、噛んでほしい」——もちろん本気ではなく、笑って流される前提の冗談だった。 だがある日の配信終盤、感謝の気持ちが交差した瞬間、桃熊みつはほんの一度だけ、その冗談に応える。 特別対応として放たれた「がぶ♡」に、コメント欄は沸き立つが、彼は決して舞い上がらない。 越えない距離、守られるルール、そして配信という場の温度。 ネタと本気の境界線を丁寧になぞりながら描かれる、Vtuber文化への敬意と信頼に満ちた一夜の物語。

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カクヨム
カクヨム2025/12/24
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