あらすじ
「世界の真理を解き明かす鍵は、神の言葉にある」
従者の少年ウリンは、主人のダァーリャとその父サンガとともに、平穏な日々を過ごしていた。しかしウリンには、二人にしか打ち明けていない、ある秘密があった。それは「神の言葉」を理解できるということ──人間以外の存在の言葉を理解し、会話することができるのだ。
新年祭の日、ウリンとダァーリャはこっそり屋敷を抜け出して、花やぐ街を見て回る。そこでウリンは、自分以外に「神の言葉」を話している人物を見つける。
神語とは、そして世界の秘密とは何なのか。
少年は大切なものを守るため、家族の愛を胸に、広い世界へと歩み出す。
【登場人物】
■ウリン
心優しく責任感が強い少年。いつもダァーリャに振り回されている。気弱なところもあるが、大切な人を守るために剣を持って立ち向かう強さがある。
孤児だったがサンガに引き取られ、愛情をもって育てられた。そのため彼に恩義を感じている。サンガの一人娘ダァーリャは主人だが、ともに育った幼なじみのような関係。
今では失われた「神の言葉」を理解できる特別な力を持つ。
■ダァーリャ
ウリンと一緒に育った、おしゃまな少女。病弱だが、それを感じさせない快活な性格。聡明で、自分の意志を貫く芯の強さがある。王族の遠縁であり、神の血が流れている。
■サンガ
ダァーリャの父。細かいことにこだわらない豪放な性格。元近衛司令官であり、王宮を警護する役割を担っていたのだが、怪我が原因で数年前に引退している。多くの人に慕われ、今でも元部下たちの相談に乗ったりしている。
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