あらすじ

あらすじ 入社二年目の会社員・吉野は、仕事そのものよりも、 「考えろ」と言われ続ける空気の中で、言葉を失いがちになっていた。 ある夜、先輩の緒方に誘われ、 吉野は恋人の宇良とともに、会社から少し離れた居酒屋を訪れる。 緒方は、組織や構造、若手の在り方について語り続けるが、 その話は盛り上がることも、決着がつくこともない。 吉野は相槌を打ちながら、 自分が何に困っているのかを、うまく言葉にできずにいる。 宇良は会話に割り込まず、 ただ食べ、聞き、必要以上のことを言わない。 店内では、説明のつかない出来事がいくつか起こるが、 誰もそれを問題にはしない。 会話は進み、止まり、形を変えながら、 はっきりとした答えには辿り着かない。 やがて店を出た三人は、 それぞれの場所へ戻っていく。 吉野の手元には、なぜか一枚の伝票だけが残る。 これは、 正しさを語らないまま、 人が壊れずにやり過ごしていく時間を描いた、 静かな三部構成の会話劇である。

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カクヨム
カクヨム2025/12/24
  • 現在の作品二駅離れた居酒屋