あらすじ
吹き荒れる雪原の奥地、崩れかけの小屋に住む「雪原の魔女」フィーネ。
彼女の正体は、かつて救国の英雄と謳われ、戦場に散ったはずの聖女――フィーネ・イレイナその人であった。
親友を殺し、心を壊した彼女は、大鎌を手に孤独な贖罪の日々を送っていた。
しかし、一人の青年・ライハとの出会いが、彼女の凍てついた時を動かし始める。
「妹を、助けてほしい」
伝説の花『月下の涙』を求める過酷な旅路の中で、フィーネは自身の過去、そして癒えぬトラウマと対峙することになる。
――これは、光を失った聖女が、再び「美味しい」と感じられるようになるまでの、再生と希望の物語。