あらすじ
安栖と藤咲は高校時代からの親密な仲である。高校卒業後、安栖は地元の企業にフリーターとして入社後、正社員登用され、藤咲も同じく地元の大学に進学した。
就職と進学――そういった進路の違いは、一般的にそれまでどれだけ仲が良かろうと疎遠になりがちなものだが、ふたりの場合は違った。むしろ卒業後の方がお互いの距離は縮まり、平日だろうが休日だろうが互いのアパートを行き来し、夕食を共にしたり、宅飲みをしたり、どこかへ出かけたり――四捨五入すれば、もうほとんど同棲しているようなものである。
そんな日常の中で藤咲は安栖に対して特別な想いを募らせている。それはもちろん、恋愛的な意味合いで。
社会人と学生――続く日常を過ごすふたりだけの関係が、ちょっとずつ変わっていく。
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