あらすじ
「おい新人。スマホ捨てろ。脳が腐るぞ」
総務省の地下、埃っぽい機材室。
そこにいるのは、時代錯誤な真空管アンプと巨大なアンテナを背負った、アナログ絶対主義のベテラン係長・八木剛(やぎ つよし)。
対する新人・音無響(おとなし ひびき)は、怪異の声が常に「ノイズ」として聞こえてしまう「霊的難聴」の持ち主。
高性能ノイズキャンセリングイヤホンなしでは、日常生活もままならない。
「あ、係長……。5Gの電波に『声』が混じってます。空から『未練』が降ってきてます」
「チッ。また気象庁の『天気屋』が雷を落としやがったか」
これは、見えない「電波」に乗って拡散する呪いを、巨大なアナログ測定器で物理的に殴って黙らせる、頑固親父と新人の物語。
※前回の「気象庁編」の裏側で起きていたトラブルのお話です。