あらすじ
「神は人を創り、人は文明を創り、文明は神を殺した」
——1995年。
とある殺人事件の調査を依頼された青年・アレンは、手渡された“一枚の写真”によって不可解な現象へ巻き込まれていく。
写真に浮かぶ「1999」の赤い文字。
初めはただの見間違いだと思われた。
だが次第に視界全体を侵食し、彼の意識すら塗り潰していく。
そして——
彼が次に目を覚ました時。
彼の頭上には緑色に染まった空が広がっていた。
月明かりは目の前で鎮座する“石像”を照らし出している。
冷たい風が吹いているのに、不自然なほど静かだった。
「祈りを捧げよ」
複数の人間が絡み合い、祈る姿で固められた石像。
生命を奪い続ける怪物が、ゆっくりと脈動していた。
まるで、生きているかのように。
たとえ人とは違う"素質"を持つアレンであっても、この化け物の前では死を悟るしかなかった。
——だが、その瞬間。
「あなたの物語はまだ始まったばかり、そうでしょう?」
純白の衣を纏い、赤髪を揺らす少女。
彼女との邂逅は、止まっていたアレンの人生を再び動かしていく。
——これは、世界の破滅が迫り来る時代の中で、「己」を探し続ける青年の物語。
その先に、どんな"真実"が待ち受けているとしても。