あらすじ
【本編第1部、衝撃の結末の裏側で――】
エスパルダ聖皇国を揺るがした魔族・アーグによる、皇孫皇女・ジャンヌ襲撃事件。
ジャンヌたちが救出され、5年の眠りから皇孫皇子・ジョンが目覚めた歓喜の裏で、二人の呪師は生死の淵を彷徨っていた。
「……だから、僕はちゃんと、罰を受けないといけないんです……」
魔族に操られ、その手を罪に染めた幼い神官呪師見習い・アイン。
凄惨な記憶と悪夢に焼かれ、心身ともに疲弊していく少年に対し、冷酷な断罪を求める騎士団長の影が迫る。
「君が、正しい選択をしたから、私は今、ここにいます……」
自身も瀕死の重傷を負いながら、少年の庇護者として立ち上がった皇宮呪師インス=ラント。
彼は己のすべてを賭けて少年の心を繋ぎ止める決意を固める。
これは、望まぬ戦場ですり減る魂たちが、代償を支払い、贖罪を抱えながら、共に歩み出すための再生の物語。
聖皇国列伝秘聞(Secret Tales of the Holy Empire)第一弾。
語られざる「生還」の記録が、ここにある。
※本作は「夢の木シリーズ」内、「CCC(カオス・クレール・クロア)」シリーズの番外編です。
本編「姉姫様は魔族を斬りたい!」第1部読了後のご愛読を推奨いたしますが、単体でもお楽しみいただけます。