あらすじ
生活のため、条件のため、そして合理性のため。
恋愛感情を前提としない「契約結婚」を選んだ二人は、
互いに干渉せず、期待せず、波風を立てない関係を続けていた。
半年ごとの契約更新。
それは形式的で、感情とは無縁のはずだった。
けれど、季節が巡り、同じ家で同じ時間を重ねるうちに、
言葉にしない想いが、少しずつ蓄積されていく。
クリスマスの夜、
白紙だったはずの契約書の裏に、
思いがけず書かれてしまった「本当の願い」。
これは、
恋と呼ぶには静かすぎて、
他人と呼ぶには近すぎる二人が、
同じ場所を「選び続ける理由」を見つけていく物語。