あらすじ
ブラック企業で過労死した俺が目覚めると、そこは生前に妹がプレイしていた乙女ゲーム『薔薇の王国のシンデレラ』の世界だった。 転生先は、伯爵家の執事見習い・リアム。 そして仕える主人は、シナリオのラストで必ず処刑される運命にある「悪役令嬢」セシリア・シルヴェスター(6歳)。
……ふざけるな。 目の前で震えているこんな小さな女の子が、悪役なわけがない。 両親に愛されず、使用人からも冷遇される孤独な彼女を見て、俺は決意する。
「シナリオなんて知ったことか。俺がこの子を、世界一幸せなレディに育て上げてやる」
俺は前世のスキルと執事としての手腕をフル活用し、彼女を徹底的に甘やかした。 内緒のホット・チョコレートを作り、魔法の才能を褒めちぎり、誰よりも彼女を全肯定して育てた結果――。
「リアム、膝枕して。……嫌? 命令よ?」 「王子? 興味ありませんわ。わたくしの視界にはリアム以外入れないでくださる?」
数年後。そこには、攻略対象の王子になんて目もくれず、執事への愛を隠そうともしない「最強の美女」が爆誕していた。 ゲームの正ヒロインが「悪役令嬢」として断罪しようとしてきても、今のセシリア様(と俺)には通用しない。 むしろ、彼女の規格外の魔力が「聖女」として崇められ始めてしまい……?
これは、破滅フラグを叩き折った執事と、執事しか愛せない元・悪役令嬢が、無自覚にイチャイチャしながら周囲を圧倒していく、ハッピーエンド確定の物語。