あらすじ

霊能力者・間宮響子のもとに、深夜、一本の電話が入る。 「兄が、兄ではなくなった」――高校生の少女・桜井麻里からの訴えだった。兄は数年前、深夜に再生数わずか一の正体不明の動画を視聴して以降、人格が変わり、感情を失った別人のようになってしまったという。 調査の過程で、間宮は同様の異変が起きた高校生・瀬戸崎紘の存在を知る。彼の部屋で再生された動画『みえてる?』は、単なる呪いではなく、スマホの画面を通じて人間の“中身”を奪い、代わりに別の存在が入り込むための「穴」だった。模倣体と呼ばれるその存在は、視聴者の姿を真似てこちらの世界に馴染もうとしていた。 間宮は霊能力を駆使して被害の拡大を防ぐが、完全な解決は不可能だった。動画は消えず、模倣体は今も電波の向こう側で“入れ替わる相手”を待ち続けている。 物語は、間宮自身のスマホに動画の視聴履歴が残っていることが示され、画面のこちら側と向こう側の境界が、すでに揺らいでいるという不安を読者に残して幕を閉じる。

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小説を読もう2025/12/23
  • 現在の作品スマホの画面の向こう-間宮響子-