あらすじ
家の破産を目前に、私は最後の望みとして妃候補に立候補した。
名ばかりの貴族となった家を救うには、それしか道がなかったからだ。
すでに妃候補として城に身を置いていたある夜、路地裏で出会ったのは、名も身分も明かさない不思議な青年だった。
傷ついた私を助け、何も問わず手を差し伸べてくれた彼は、なぜか私の行く先を知っているようで――。
没落寸前の家、妃候補という重すぎる立場、そして行き場のない不安。
そんな私を、彼は静かに、しかし確実に守り続ける。
やがて明かされる彼の正体と、王宮に渦巻く思惑。
これは、すべてを失いかけた妃候補の私が、正体を隠した王子に拾われ、溺愛されていく物語。