あらすじ

深夜の橋で、保は歌声を聞いた。 途切れ途切れで、どこか懐かしい旋律。 街灯の届かない場所に立っていたのは、 帰る場所を持たない少年だった。 名前も、過去も、理由も語らない。 ただ、夜に溶けるようにそこにいる存在。 一度は見なかったことにしたはずなのに、 胸の奥に残った違和感が、保を引き返させる。 少年を部屋に連れ帰った夜、 保の中で、封じ込めていた過去が軋みはじめる。 かつて救えなかった少年。 触れてはいけないと知りながら、手を伸ばしてしまった記憶。 ――拾ったのは、善意か。 それとも、罪の代償か。 夢と現実の境目で、 橋の上の人影は、再びこちらを振り返る。 静かで、甘くて、ひどく不穏な夜が始まる。

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エブリスタ
エブリスタ2025/12/23
  • 現在の作品囚われた翼 ー橋の上の天使ー