あらすじ
勇者が世界に選ばれ、
戦えば必ず勝ち、守られる――
そんな“正しい英雄譚”が存在する世界。
だが、その裏側で
世界が壊れないよう、密かに帳尻を合わせ続ける存在がいた。
物語に記されず、
称えられることもない少年・ノア。
彼の力は、勝利をもたらすものではない。
ただ、
「世界が壊れてしまう未来」だけを、静かに消していく。
だが、勇者の旅が順調になるほど、
世界は次第に“楽”を覚え始める。
――失敗を、犠牲を、
すべてノアに押し付けることで。
やがて世界は、
勇者ではなく、ノアを“主軸”にしようとし始める。
それは、
世界を救うために、世界を壊す選択だった。
英雄の背後で、
誰にも語られない選択を引き受ける者がいる。
これは、
勇者の物語ではない。
物語が壊れないために、
物語の外に立つ“裏側の最強”の記録である。