あらすじ
「“あなたを守る”って言ったのは、わたしだったはずなのに――」
政略の駒として皇帝に嫁ぎ、流されるままに生きてきたリュシエラ・リュクスフォード。
だがその結末は、“前妻の息子”である『忌み子』アゼルハルトによる処刑だった。
後悔の中、彼の背中を見つめていたリュシエラは 、目覚めると10年前――婚約成立のその日に戻っていた。
運命を変える鍵は、ただひとつ。
前世で孤独に育ち、やがて国を壊したあの少年——皇子アゼルハルトを救い、育て、最速で皇帝にすること。
皇宮に足を踏み入れたリュシエラが出会ったのは、まだ幼いアゼルだった。
誰にも顧みられず、それでも気丈に生きようとする彼の姿に、リュシエラは初めて誰かを守りたいと願う。ふたりの距離は少しずつ縮まる中、リュシエラはアゼルが「忌み子」と呼ばれる理由を知る。
それは前世で彼に強大な力と、20歳までの命という代償を与えた恐るべき呪いが原因だった。
「今度こそあなたを守る」。そう誓ったリュシエラは、呪いを自ら引き受ける。
死を覚悟したリュシエラだったが、再び目覚めたとき、時は8年進んでいた。
そして目の前には、美しく成長した青年アゼルがいた。
かつてリュシエラが手を差し伸べた少年は、彼女の手を取りこう告げる。
「今度は俺が、リュシエラを守る」
これは死から巻き戻った“元皇后”が、救った皇子と共に運命を変える物語。